Code for Japanは、日本初の偽情報をテーマにしたハッカソン「Hack the Disinfo 2024」を11月3日〜4日に開催します。

選挙イヤーである2024年は偽情報の影響が懸念され、特に11月5日のアメリカ大統領選挙は世界中の注目を集めています。大統領選挙直前に開催する本ハッカソンでは、一般市民の技術とコミュニティの力によって、新たな対策ツールや分析を生み出すことを目指します。 ハッカソンには東京大学小泉悠准教授、明治大学齋藤孝道教授、日本国際問題研究所桒原研究員、株式会社Japan Nexus Intelligence高森雅和代表をお招きし、国内外の状況などについてお話しいただくセッションを実施します。セッションや作品発表の一部はオンラインでも配信する予定です。 さらに、Code for Japanは、このイベントに先立ってX(旧Twitter)のコミュニティノートのデータを活用したオープンソースの偽情報モニタリングツール「BirdXplorer」をリリースします。BirdXplorerはハッカソンにおいて無償でご利用いただけます。

概要

日程: 2024年11月3日(日)〜4日(月・祝)

場所: 官民共創HUB 東京都港区虎ノ門1丁目1-3 磯村ビル3階

主催: 一般社団法人コード・フォー・ジャパン

協力: 東大先端研創発戦略研究オープンラボ(ROLES)

Day 1

午前の登壇者による発表とパネルトーク:

https://youtube.com/live/51RDxoDL_Gg

Day 2

各チーム発表と審査員講評、賞の発表:

https://youtube.com/live/DrY5iG_aHZE

作品一覧

チーム名 作品内容
等々力 ファクトチェック対象情報の識別子の生成
偽情報研究所(giken) ChatGPTと協力して記事の真偽を見抜き、情報リテラシーを診断・採点!毎月のテーマに合わせてファクトチェック能力を楽しく鍛えられる、オンラインや会場でも使えるゲーム型教育コンテンツです。
おしん☆てっく Xにおけるファクトチェックに世界中の政府や国際機関の発信する法整備関連の一次情報を活用できるブラウザ拡張機能を開発しました。
クロスキーパーズ 分断防止、リテラシー育成を目的としたゲームウェブアプリ。コミュニティ型の議論を行うが、コミュニティノートのようなファクトチェックではなく、エビデンスを協調して集め評価する。
チーム(仮名) 特定の分野のニュースの反響の推移、推移の経路や主体、最終結果との関連を分析します。
team y-chan コミュニティノートを元に、誤った情報が載せられたポストをAIを利活用して情報の“正常化”をアシストする、Xの拡張機能プロトタイプ
InVID日本語化 Chrome拡張機能「Fake news debunker by InVID & WeVerify」の日本語化をすることでプレバンキング指向で日本のリテラシー向上に寄与する。なお、フランスのAFPメディアラボのお二人にもご協力いただいております。
茨城パンダ愛好会 「パンダキャプチャー」は、中国で主要なメディアであるショート動画を証拠保全し、また内容に関するレポートをGoogle Driveに自動生成してくれるWebアプリです。
これにより、動画が検閲で消されてしまう、中国語の内容がわからないといった問題を解決できます。
DisInfo可視化 BirdXplorerデータのシンプルな可視化ツールの開発を想定してます。どのようなDisInfoが多く流れているかなど、シンプルにわかりやすく表示するようなイメージ。(あんまりDisInfoそのものに詳しくないのでシンプルめなアプローチをと思ってます)
すらいむちゃん X上のフィルターバブルを利用者自身が認識するためのChrome拡張。ポストから類似するジャンルのコミュニティノートを探し、ポスト主の属性と共に表示することで、背景やバイアスを可視化する。
aknて 偽情報への“防御思考“を高めるボットとして、偽情報TTPフレームワークに基づいた
自律型マルチLLMエージェントを開発しました。

登壇者・審査員

Day1には日本国内の偽情報に関する有識者をお招きし、インプットトークおよびパネルトークをおこないます。また、Day2には同じく有識者による審査と講評をおこない、優秀作品に対する表彰をおこないます。

東京大学 小泉悠准教授

専門: ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策 国際関係論 経歴: 早稲田大学大学院修士課程を修了後、民間企業、外務省専門分析員等を経て、2009年、未来工学研究所に入所。2017年に特別研究員となり、2019年2月まで勤務。 この間、外務省若手研究者派遣フェローシップを得てロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所に滞在したほか(2010-2011年)、国立国会図書館調査及び立法考査局でロシアの立法動向の調査に従事した(2011-2018年)。2019年3月、東京大学先端科学技術研究センター特任助教(グローバルセキュリティ・宗教分野)に就任し、2022年1月より同専任講師。2023年12月より現職。専門は安全保障論、国際関係論、ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策。笹川平和財団上席フェローを兼任。

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明治大学 齋藤孝道教授